上の息子、麦と釣りに出た。
関西三木市から来訪の旧友井原夫妻に日本海の新鮮な魚を馳走してやりたかったし、
また、前回取り逃したヒラマサのリベンジでもあった。
午後の釣りだったが、暑くはなく海を渡りくる風も涼しくて爽快だった。
水深水深60~70メートルの海域、アタリは頻繁で、
ガンドやフクラギ、サバ、デカアジなど青物が底から中層のレンジで食いついてきた。
底では甘鯛のいいサイズが掛かったりで、それは楽しい釣りだった。
午後、3時、ソロソロ帰ろうかと思った頃、中層でガツンと衝撃。
強烈な引き。ロッドの先は海中へ絞り込まれた。
底への突っ込みをさせないよう強めにしておいたドラグが唸り、ラインが引き出された。
底へ走る魚、そうはさせじと重さに耐えながらリールを巻く。
その感触は前回逃げられたやつとほぼ同じだった。
今回はフックは最高の強度のものに替えていたし、
ラインも新しくして心の準備もできていたので終始主導権を握ることができた。
そうして銀色の魚体を翻しながら上がってきたのは前回のやつとほぼ同じサイズの青物だ。
慎重に玉網に入れ、上げてみるとやはり、ヒラマサだった。
ここ数年、ヒラマサは目標だったし、前回のリベンジも果たすことができた。
釣りは面白いと思う。全く釣れない時もあるし、時としてこんな僥倖もあるのだ。
夜は麦一家、井原夫妻、みんなで魚を食った。刺身づくしだ。
嬉しかったのは井原夫妻、特に伸ちゃんが余すことなく平らげてくれたことだ。
みんなの美味しいと言って食べる笑顔は最高なんである。