この一家の主人公は何と言っても5人の娘たちである。
11歳のあずきを頭によもぎ、しずく、あさひ、なつめと続く。
驚くのはこの5人娘たちみんなを家で夫婦だけで産んだのだという。
父、玄さんは竹の芸術家であり母、美和さんはベリーダンサーである。
原発事故をきっかけに千葉から奈良へと移住したのだとか。
世の中の常識をものともしない彼らの生き方、なんと逞しい精神と肉体の持ち主であることか。
彼女たちは底抜けに明るくパワフルで根拠のない希望に溢れている。
だが、よく考えてみれば、根拠がないということこそが絶対的な根拠であり
もともと命というものは膨らみ弾けようと願われており、
生きていることそのものが希望であるということに改めて気づかされる。
しかし、現代の日本の若者たちは希望を抱けず、自死するものが多い。
今、我々大人は考えなくてはならない。この娘たちの生きてゆく未来のことを・・・・
とまれ、彼女たちに美しい海で思い切り遊んでほしかった。
楽しくもあり、また彼女たちのパワーにやられ疲れもしたのだった。