真夏のカヤックフィッシング。
凪いだ海に誘われるように出かけた。
早朝の海に漕ぎ出すと、海を渡りくる風は涼しくて爽快だった。
想像通り、魚信は極めて少なかった。
真夏は水温が上がり、魚たちの活性は低いのだ。
それでも、時折アタリはあってキジハタがヒットした。まあまあサイズ。

その後、アタリはさっぱり。うんともすんとも、である。
釣り始めて1時間経ったろうか、少し浅いエリアに移動してみた。
水深45メートルだった。
いきなりガツンと来た。
ドラグは引き出され、激しく唸った。
ロッドがしなり、竿先は海中へ突っ込む。
何か分からないが、大物に違いなかった。
胸が高鳴った。
ドラグが止まるとリールを巻く。そして再びドラグが唸る。その繰り返し。
カヤックも引っ張られ移動していた。
ともあれ重かった。ロッドを支える腕が悲鳴を上げそうだ。
渾身でリールを巻いた。
もうロッドが折れるかと思ったぜ。
始めはブリかと思ったが、どうも違う。
昨年釣った怪物真鯛に近い引きと重さだった。
再び、大物真鯛か・・・・
そして、ついに海面に魚体が見えた。
スズキだった。
玉網ですくったが魚体が大き過ぎて入らない。
フィッシュキーパーがあればと思うが生憎積んでいなかった。
仕方ないので、左手で口を掴み、なんとか引きずり上げた。
勿論、積んでいたクーラーボックスには入らないので、ひとまず帰ることに。魚を股に挟んで漕いだ。
カヤック基地に帰り着き、早速測ってみると86センチ。思った通り自己記録だった。
これまでの記録は15年前の82センチだ。
記録更新に15年もかかったのかと思う。
大物を狙うなら河口のスズキを狙ったほうがいいのだろうが
あくまでも磯のスズキに拘りたい。磯スズキのほうが断然美味いのだ。

気も新たに再び漕ぎ出し、2匹目の大物を狙ったが、
魚信は皆無だった。
しかし、イルカの群れが悠然と泳ぎ去るのを目撃できた。
この海域でのイルカの目撃は2度目である。