
音がした。
家の外壁を突く音。
すぐ近く。窓の下あたり。
階下に降りて、おそらく気が付かれないだろう位置からそっと覗く。
やはりアオゲラだった。
頭頂の赤が大きい。雄だ。
ぬき足さし足、カメラを持って来る。動くなよ。
ほんの束の間のシャッターチャンスだった。
よく見かけるキツツキはアカゲラとアオゲラだが
家を突くのは決まってアオゲラである。
外壁の下見板に穴を開け巣を作ろうとしているのか、
板の隙間で越冬しているカメムシでも食っているのか。
そういえばこのところカメムシが異常に多い。
しかし、なぜアオゲラだけなのか、
未だに分からない。
ともあれ、
ほんの近くでアオゲラが暮らしている。
こんな嬉しいことがあろうか。

