昼前、仕事の用事で輪島に出たついでに海へ。
久しぶりに上大沢へ行ってみた。
どうやら北陸地方の梅雨も明けたらしく明るい夏の海だった。
これまでの青物狙いとは違って、磯からの軽いショアジギングである。
30〜40gの軽いメタルジグをゆっくりと動かし磯の根魚、カサゴやキジハタを狙う。
そんな釣り方をショアスロージギングという。新しい釣り方で勿論、私も初心者である。
新しいことは基本的に好きである。なんだかワクワクするんである。
ルアーを投げ、着底を待ち、軽くしゃくってルアーをフォールさせる。その繰り返し。
底あたりをルアーはゆっくりと上下しながら動いて、岩礁の間に潜んでいる魚たちを誘うのである。
暫くやっているうちに最初の魚がヒットした。
ゴンゴンと案外の引き。これがたまらない。
予想通りカサゴだった。
暫くしてキジハタ。
時折、根掛かりもする。まだこの釣りの要領が分かっていないのだ。
海中でルアーがどんな動きをしているのか、どのくらいのスピードでフォールしているのか、
それが的確にイメージ出来れば根掛かりも回避出来るだろう。
ともかく、練習である。何度もルアーをキャストし、スローなジャーク(竿をしゃくってルアーを動かす)を繰り返す。
スローだからフォールの時間が長い。
この釣りのキモはフォールである。
魚たちはルアーが海中をヒラヒラと落ちる瞬間、食いつくのである。
ジギングはどうしてもジャークに意識が集中しがちだが、
この釣りはフォールに意識を集中させるのである。
ジャーク(上げ)からフォール(下げ)への意識転換。
フォールさせる感覚が少し分かって来た頃、やはりフォール中に魚が食い付いて来るのが分かる。
まさに釣れたのではなく、釣ったという手応えである。
そうして、午後の半日、たっぷりとショアスローを楽しんだ。
夏の釣りはこれだな。
それにしても、磯の魚たちの美しいこと。釣り上げる度にその美しさに見とれてしまう。
魚たちは夜に畑で穫れたトマトを使ってアクアパッツアに変身した。
磯の魚たちは美しく、美味いのであった。