降り続く雨の中、アカショウビンが営巣したスズメバチの巣を取り外した。
二階の仕事部屋の窓から取り外せると思ったがやってみると簡単ではなかった。
巣は予想外に柔らかく乱暴に扱うとすぐに壊れてしまいそうだし、上部が軒の垂木に埋まるようにがっつりくっ付いていた。
さすがスズメバチの仕事である。
ならばと、アルミ製の伸縮長梯子を倉庫から運び、そいつで足場をしっかりと作り、鋸を使って巣の接着部を切り離した。
下に落下したら粉々に壊れてしまうので切り離すタイミングが難しかったが、なんとかうまくいった。
東京でファッション関係の店(聖林公司)を営む知り合いが是非店に飾りたいので送って欲しいという。
巣の中は雛たちの糞尿まみれで汚いよと告げたが、それでも飾りたいという。
その熱意に負けての取り外しだ。
彼はとても自然のことに興味があるようで、アカショウビンが営巣しているときにも一度やって来たし、その後も秘書さんがやって来てアカショウビンの写真を撮っていった。
なんでもその写真が店のカレンダーになるのだとか。
そして約束通り発送したのだが、
果たしてこのアカショウビンたちの子育てのドラマの現場だった巣が大都会の街角にどんなふうに飾られるのか
楽しみでもある。