|
カテゴリ
全体 はじめに 草花たち 虫たち 鳥たち 魚たち 爬虫類・両生類たち 哺乳動物たち 人間たち 花と虫たち 散歩道 私 樹木たち 釣り 家族 自然 展覧会 よろみ村 食 日本のこと 未分類 仕事 暮し いきものたち 最新の記事
以前の記事
2025年 09月 2025年 08月 2025年 07月 2025年 06月 2025年 05月 2025年 04月 2025年 02月 2025年 01月 2024年 12月 2024年 11月 2024年 10月 2024年 09月 2024年 08月 2024年 07月 2024年 06月 2024年 05月 2024年 04月 2024年 03月 2024年 02月 2024年 01月 2023年 12月 2023年 11月 2023年 10月 2023年 09月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 2023年 05月 2023年 04月 2023年 03月 2023年 02月 2023年 01月 2022年 12月 2022年 11月 2022年 10月 2022年 09月 2022年 08月 2022年 07月 2022年 06月 2022年 05月 2022年 04月 2022年 02月 2022年 01月 2021年 12月 2021年 11月 2021年 10月 2021年 09月 2021年 08月 2021年 07月 2021年 06月 2021年 05月 2021年 04月 2021年 03月 2021年 02月 2021年 01月 2020年 12月 2020年 11月 2020年 10月 2020年 09月 2020年 08月 2020年 07月 2020年 06月 2020年 05月 2020年 04月 2020年 03月 2020年 02月 2020年 01月 2019年 12月 2019年 11月 2019年 10月 2019年 09月 2019年 08月 2019年 07月 2019年 06月 2019年 05月 2019年 04月 2019年 03月 2019年 02月 2019年 01月 2018年 12月 2018年 11月 2018年 10月 2018年 09月 2018年 08月 2018年 07月 2018年 06月 2018年 05月 2018年 04月 2018年 03月 2018年 02月 2018年 01月 2017年 12月 2017年 11月 2017年 10月 2017年 09月 2017年 08月 2017年 07月 2017年 05月 2017年 04月 2017年 03月 2017年 02月 2017年 01月 2016年 09月 2016年 08月 2016年 07月 2016年 06月 2016年 05月 2016年 04月 2016年 03月 2016年 02月 2016年 01月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 03月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 10月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 02月 2014年 01月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 メモ帳
フォロー中のブログ
検索
その他のジャンル
外部リンク
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
順調に思えた赤助赤子の子育てだったが
ここに来て思わぬ災難がふりかかった。 それはもう、愕然としてヘナヘナとこちらの力も抜けてしまい 記事を書くこともできぬほどの出来事だったが この事件を我が胸にしっかり受け止めるために、 また、この記事を読んでくれている人のためにも、この顛末は書いておこう。 一昨日(5日)の昼過ぎだった。 連れ合いが大きな声で呼ぶので行ってみると、驚いた。 ばあさんの部屋の窓の外、巣の真下あたりの朝顔の鉢の中で雛が無惨な格好で死んでいた。 ![]() 四羽が死んでいたが、そのうち一羽は巣から落ちて朝顔の鉢の支柱の紐に絡まって首を吊っていた。 そして、一羽が死んだ兄弟たちの傍でまだ生きていた。 ![]() 巣の中で五羽の雛が育っているだろうと想像していたが、その五羽全員が落ちたのだ。 下から巣を見ると、なんと後ろの方に穴があいているではないか。 ![]() 餌が欲しくて前に出て、勢い余って入り口から落ちたと思ったがそうではない。 後ろの穴から滑り落ちたのだ。 雛がこんなに大きく成長しているとは思っていなかったし、 まさか、こんな事態になるなんて想像さえしなかった。 既に死んでいた四羽は落ちて時間が経っているようだったが、 生きている一羽は落ちて間もないようだった。 ともかく、生きている一羽を巣に戻してやることにした。 ![]() 仕事部屋の窓からなんとか巣に手が届いたので、その子を入れてやったのだが、 赤助たちはどうも子供たちが落ちたところばかり気になるようで 生きている雛が巣に戻ったことに気がつかない。 ひたすら死んだ子たちに餌を運ぼうとするのである。 ![]() その姿はなんとも切ないのだ。 雛の鳴き声で巣に戻ったことに気がついてほしいと、しばらく様子を見ていたが、 赤助たちはやはり死んだ子たちのところへ餌を運ぼうとする。 どうやら、親たちは巣に雛はいないと認識し、放棄したとみえる。 人間の私が落ちた子を巣に戻したなんてことは自然界ではあり得ないわけで 彼らには理解できないことなのだ。 しかし、夜までに親たちが気がつかないとこの雛も死んでしまうだろう。 親たちとの関係が唯一のライフラインである。 落ちていたところ、朝顔の鉢に戻そうかと思ったが、これはあまりに危険過ぎる。 下は野良猫はウロウロしているし、蛇も狐や狸も出没するのである。 はてどうしたものか?? これには困った。 そこで我々が考えたのは、籠に雛を入れて親たちがいるところから見えやすいところにぶら下げてやることだった。 ともあれ、強引に視覚に訴え、親たちに雛の存在を知って欲しかった。 いわば、簡易の巣である。 ![]() 親に生きている雛が見えやすい位置、それも地上ではない安全な場所におかねばならない。 苦肉の策だった。 もし、元の巣に雛が戻ったことを知っても、また落ちる可能性は大である。 自然界の彼らの生き様に人間のわれわれが手を加えることはあってはならないことなのかもしれない。 しかし、ここは黙って見過ごすことはできないのである。 我々が作った新たな巣は人間の匂いがして近づかないかもしれない。 しかし、駄目元で親子の絆の強さに賭けることにしたのだ。 そうして様子を見ていると、さすがに親たちは雛の存在に気がついて、 警戒しながらも、徐々に巣籠に近づいた。 そしてついにこの雛に餌を運んだのである。 ![]() それからは下の死んだ雛たちのところへ餌を運ぶこともなくなり、この雛のところへ通い始めたのである。 まずはライフラインが繋がったのだ。 やれやれ、我々もほっと一安心である。 ![]() 思い返せば思い当たることがある。 この事件の二日前、赤助たちが奇異な行動をしたのだ。 丁度、大阪の友人、英さんが観察と撮影に来ている時だった。 赤助と赤子は突然けたたましく鳴いて、下ばかりに注意を払い、急降下をしてみたり、 あろうことか、開け放った窓から部屋の中、我々の目先まで飛んで入ってきたり、 その行動はパニックのようでもあったが、 下に野良猫かなにかがウロウロしていて、そいつへの威嚇行動なんだろう、 ついでに、のんびり自分たちを眺めている我々にも文句を言いに来たのだぐらいに思っていた。 今、思い返せば、実はその時、雛が落下したのだ。 既に死んでいた四羽が落ちたのだろう。 二日後の5日の午前中までは巣に餌を運んでいたから、巣には一羽が残っていたに違いない。 そいつが、5日の昼前に落下した。 そう考えると辻褄が合うのである。 あの時気がついていれば、みんな助けられたかもしれない。 しかし、これほど大きくなっているとは思ってもみず、 まさか落ちるなんてことは想像を超える出来事だった。 なんとかライフラインは繋がった。 それを確認した我々はもっと丈夫な巣籠を作ることにした。 雛もこれから大きくなるだろうし、雨風を遮る覆いもあったほうがいい。風が吹いて動くようではいけない。安定感も重要だ。カラスからも見えにくいように。 連れ合いとなんだかんだ言いながら作った。 ![]() 赤助たちが行動を開始するのは早朝の4時半頃である。 翌朝、その前に籠を替えた。 ![]() さて、新しい巣籠に赤助たちは来てくれるだろうか? 手をかけ過ぎか、ちょっと心配だった。 果たして、赤助たちはやってきた。 早朝から、雛を呼ぶ声がし、親が近づくと雛も鳴いた。 そっと覗き見ると 巣籠の傍の枝に餌を銜えた赤子がいた。 ![]() 赤助も遠くの枝に止まって様子を見守っていた。 その後も親たちは餌を運んできているようだった。 ようだったというのは、この状態が落ち着くまで、極力近づかないことにしたからだ。 巣籠は仕事部屋の窓の下に吊り下げたので、前より近くなったし、 近過ぎて、かえって観察しにくくなって写真も撮りにくくなった。 暫くは、そっとしておこうと思う。 しかし、雛の状態が気になった。 かろうじて生きてはいるが、生き延びる力は残っているか、 親たちが運んでくれる餌を丸呑みにする力はあるのか、 それが分からない。 その日の夕方、親たちが周囲にいない時間帯を見計らって巣籠を引き上げ様子を見てみた。 ![]() 雛の傍にはアオガエルがひとつ転がっていた。 既に何度も親たちは餌を運んでいるので、食べる元気がないというより 両親が運んでくる餌は一羽では多過ぎて食べきれず残したのだと思えた。 ともあれ、雛は私を威嚇するほど元気だった。 そして、二日目の朝を迎えた今朝も、親たちは餌を運び、雛の元気に鳴く声が聞こえてくる。 ![]() 赤助赤子が育てようとした雛は5羽であり、 その5羽の成長ぶりはみんな同じくらいだった。 それが凄いと思うし、それだけに残念なのであった。 しかし、一羽が生き残った。 でもこの先、うまく育つかどうかは分からない。 自然は美しく優しいが、さっぱりと過酷でもある。 生きても死んでも、ただそれだけのことである。 それは分かっている。 出会いは喜びであるが、悲しみと出会うこともある。 いいことは続かないのだ。 反対に、悪いことも続かない。 ともあれ、この小さな一羽の雛と出遇ったということだ。 小さな雛よ、しっかり育てよ。 そして親と一緒に南の国へ帰れよ。 傍で応援しているぞ。 ![]()
by gorosuke85
| 2014-07-07 06:02
| 鳥たち
|
Comments(10)
ショックです。
どうして巣に穴が開いていたのでしょう? あまりの無残な姿に、私も力が抜けてしまいました。 残った1羽が、どうか無事に育ちますように。
0
江崎さん、ほんとになんて言ったらいいか、言葉が出ませんね。でも残った一羽の存在が希望を繋いでくれました。お世話をかけますがこの後もどうぞよろしくお願いします。なんだか子どもを里子に出したような気分です。
雛が無事になんとか生き延びて巣立ちすることを願ってます。それにしても親たちの切ないこと。読んでて目頭が熱くなってしまいました。
なおこさん、金沢での展覧会が迫っていて、コメント遅れました。
おそらく、雛たちの糞尿で巣の底が湿り、そこに雛たちの重さが乗って抜けて穴が開いたのだと思います。 ほんとこの事態は全く予想外でした。でも一羽が生きていました。 4日後の今日も親たちは餌を運び、雛は元気です。 今は台風がちと心配だね。
赤い子さん、一枚目の写真、無惨だった。見せない方がよかったかな・・・
我々の作った巣籠に親たちは餌を運んでくれて、雛の赤坊は4日後の今日も元気です。親が持って来た餌をちゃんと食べているのも昨日確認しました。赤坊の生命力は凄いね。今は台風が心配です。
昔鳥きちさん、自分のことのように思ってくれてありがとうございます。この気持ち大事なことだと思います。
今のところ、雛の赤坊は元気です。親たちは一羽になっても見離しませんね。しっかり餌を運んできます。その餌もちゃんと食べています。その生命力、凄いですね。心配なのは台風です。ここはなんとかクリアしたいですね。
ザブンさん、今のところ、なんとか育っていきそうです。上のコメントにも書いたけど、台風が心配だね。その対策を練っているところです。
満さん、
アカショウビン一家の毎日を通して、自然そのもの、生きものそのものを見せてもらってます。 写真の美しさはもう、絶句級で、満さんの愛情が日に日に濃くなっていくのがわかります。 赤坊の見事な鎧のような、ハリウッドの技術でも敵わない外観に、うっとりと魅入っていました。 わたしも先日、愛してやまない家族猫を亡くし、だから赤子と赤助の、死んだ子に食べさせようとする姿が自分と重なり、胸がジーンとなりました。 『自然は美しく優しいが、さっぱりと過酷でもある。 生きても死んでも、ただそれだけのことである。 それは分かっている。 出会いは喜びであるが、悲しみと出会うこともある』 アカショウビン親子に、すごく大切なことを教えてもらった気がします。 頑張れ赤坊! ここからも大応援するぞ!
雛たちのこれからの成長を良いイメージでしか見ていなかっただけに・・
まさに絶句してしまった。 しかし、本来の出産や子育てっていうのは動物でも人でも、こういったリスクはあるんだと改めて感じました。 受精して、妊娠して、健康で産まれて、健康で育つってコトが、どれだけ奇跡の連続であるか。 赤坊親子のこれから、そして今を生きている命すべてに幸あれ。
|
ファン申請 |
||