早朝5時前、いつも通りアカショウビンが鳴きはじめた。
鳴き声が現れる予兆である。
でもいつもと様子がちょっと違った。
短く鳴くと、間髪入れず短い声が続く。
呼応しているに違いない。
囁くような鳴き方である。
それが数回続いた。
2羽いる。
例のカップルに違いないと確信した。
と、
やはりいつもの枝に現れた。
想像通り、カップルだった。
このところ現れるのは♂だけだったので、てっきりフラれたのかと♂同士、少なからず同情していたし、営巣も途中で放棄したかとまた半分諦めかけていた。
2羽の関係もあるが、早朝は周囲のカラスたちが騒いで邪魔だろうし
我が家の猫たちも仕事部屋に出入りするので、その姿を見ているだろう。
私も毎朝、カメラを構えて待ち構えている。
そうした状況を♀が嫌がることは容易に想像できた。
しかし、そうではないようだ。
案外、二匹の関係はうまくいっているようで、
そのうち♀はスズメバチの巣に入り、驚いたことにその後、♂も入ったのだ。
勿論、二匹が巣に入ったのは初めてのこと。
まあ、アカショウビンは小鳥ではないが、スズメバチの巣は大きいので二羽入っても狭くはないと思える。
巣の中で2羽、一体何をしているのだろう?
覗いてみたいが、それは野暮というものだ。
暫くして♂は出て来てまた元の枝に戻り、数分くつろいでいたが、
突然羽を広げて飛び去った。
その後、暫く様子を見ていたが♀が巣から出た気配はなかった。
ひょっとしたら巣の中にじっとして抱卵などしているのかも知れない。
♂は食い物を捜しに行ったに違いない。
しかし、なんだか他人事ではないんである。
♀に振られたかと思い気や、仲良く登場するし
営巣をやめたかと思いきや、また中に入ったり
もう疲れるんである。
しかし、私とてずっと見ているわけじゃない。
私の知らない間に、事は着実に進行しているのかも知れない。
そうであることを願うのだ。