ばあさん(母、95歳)が春めくとともにすっかり元気を回復した。
冬前に自分の部屋の入り口と間違えて窓から落下し
一時は歩くどころか動くこともままならなかったのだが
昨日の午後は外に出て花を摘んでいた。
以前は毎日のように花を育てていたばあさんの花畑だが、
このところ外に出ることもなくすっかり荒れてしまった。
実に久しぶりの花畑のばあさんである。
杖をつき、ラッパ水仙を握りしめ、よたよた歩くのであるが、
彼女がそこにいるだけで、花畑に花が咲きそうだ。
結局、病院には行かずじまい。
彼女には医者に行くという発想がない。
昔はみんなそんな風だったと思うのだが、昨今は病院が社交場になっているとか。
病院に来ないと具合が悪いと思われたりするらしい。可笑しい話だ。
ともあれ、ばあさんの復元力には驚かされる。
年老いた彼女にとって、常々、冬が危ないと感じている。
風邪を引くと肺炎になり、それでおしまいである。
少しボケが進んでストーブを自力で管理できなくなってきたので
この冬彼女の部屋に暖房用エアコンを取り付けた。
我が生涯で初めてエアコンというものを購入したわけだが、そいつが功を奏したのだろうとも思う。
勿論、連合いの熱き世話には陰ながら感謝している。
これからは月に一度、ばあちゃんの写真を撮ることにした。
これはその一枚目『4月のばあさん』である。
『95歳 ばあさん笑えば 地球が笑う』