午後のカンちゃんとの散歩道。
山の切り通しの斜面になにやら怪しいものを見つけた。
ハッキリしたことは分からないが、おそらくジャゴケの胞子嚢と思われる。
こいつはわらわらではなくニョロニョロである。
ニョロニョロ伸びて先端の玉が割れ、中の弾糸がバネとなって胞子を弾き飛ばすのである。
その仕組みはまことに巧妙であり不思議なんである。
同じ植物でも苔の世界はちょっと異次元。
なんだか怪しくてそそられてしまう魅惑の空間である。
それはあたかも腐海に迷い込んだようで、
大王ヤンマが飛んでいそうだし、
物陰からひょいとナウシカも現れそうな
そんな世界である。