カンちゃんと散歩に出た。
へーちゃんのいない散歩はカンちゃんにとってどんなだろうと思っていたが、
アオサギを見つけると全力疾走で追っかけ、田んぼの畦を跳ねるように走る姿は変わりないのだった。
カンちゃんが走ると、くっつくように並走するヘーちゃんの姿がつい浮かんで来るのだが、
カンちゃんはそんな我々の感傷など吹き飛ばすように、湧いて来る力のままに跳躍し、弾けるように走るのであった。
だけど、以前と変わったことがひとつある。
それは私との関係性である。
2匹の時と何かが違うのである。
「関係」が締まったというか、濃くなった、そんな感じなのである。
考えてみれば、当然のことかも知れない。
私とカンちゃんの一対一の関係である。
そして可笑しいのは、猫の小鉄との関係もそうなんである。
要するに、
カンちゃんはカンちゃんなのであった。
へーちゃんの帰還を諦めたわけじゃないが、カンちゃんとの新たな暮らしが始まるのだ。
改めて、ヨロシクである。

(先日、与呂見にやって来た滋賀の山本さん夫妻の愛犬、五郎と意気投合。彼らも山暮らしで初めてのように思えない人たちだったが、カンちゃんも五郎もそんな感じだったに違いない。)