
京都清滝ギャラリー・テラの展覧会は毎日のように清滝川に浸かり川遊びを楽しんだ。
しかし、この川遊びには密かな目的があった。
オオサンショウウオを探し出会うこと。
しかし、オオサンショウウオをよく見かけるという場所は分かったものの、出会うことは出来なかった。
だが、その代わりと言ってはなんだが、こいつに出会えた。
ニホンヒキガエル。
なんだかとても嬉しかった。
こいつは私にとっては特別なやつ。
子供の頃、私の家は古鉄屋であり、身体中鉄錆にまみれており
みんなから汚いとか、臭いとか言われ、からかわれたこともあった。
そんな時、ヒキガエルに出会った。
ヒキガエルは私と同じように気持ち悪いとか、臭い、汚いと言われて誰も近寄らなかった。
でも私はカエルが好きだったので、ヒキガエルに近づいた。
そして、じっと見つめた。
ヒキガエルは人から何を言われようが、
いつも威厳に満ちた顔をして悠然と座っていた。
その姿は少年であった私の心を揺さぶり、勇気づけてくれた。
一年に一度くらいはこいつに出会うだろうか。
出会う度にその頃のことを思い出す。
いつも心の隅にいて、私を支えてくれている。
だから、
これまで作る版画や粘土仕事にも何度も登場してもらった。
ともあれ、
私の大切な古き友人なんである。