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花と虫シリーズはまだ続くのだ。
アジサイの花に蜂かと思いきや、よく見るとカミキリムシだった。 ヨツスジハナカミキリである。 数多いカミキリムシの種類の中ではいたって小さいやつだ。 花に集まり、花粉を食べる。 ハナカミキリの種類はこの黄色に黒のストライプというデザインが多い。 派手で目立つカラーである。 普通虫たちは保護色で存在を消し外敵から身を守るのだが、こいつのやり方は面白い。 外敵が嫌がる蜂(おそらくスズメバチ)になり切って身を守ろうというのだ。 しかしだ、こんなことを誰が考え、そうしたのか? 何億年という長い進化の過程の中で、蜂は襲われないと学習し、蜂のようになりたいと願い続けた結果、徐々にこんなカラーになったのか? 或は造形の神がアッサリそう作ったのか? 私は後者だと思うが、本当のことは分からない。 その近く、山紫陽花の花の上にもこいつがいた。 山紫陽花は先日のミツバチといい、虫たちに大人気である。 カップルだった。 ♀は恋の真っ最中でありながら、懸命に花粉を食べている。 ふむ、生物の♀たちは基本的に食うことが一番らしい。 ♂は情けない顔だが、それでも恋に一途であり、必死にしがみつく。 この微妙にすれ違う♂と♀のカンケイは人間も同じだ。 ♀たちは恋も大事だが、その後に子供を産むという大仕事が控えている。そのための体力作りに食わなくてはならない。カマキリなどは生殖が終わった後、♂が♀の食料になることは知られた話だ。 基本的に♂たちの仕事は精子を作り恋をするだけなんである。 生物界は♀が主役であり、♂は寂しく虚しい存在なんである。 私は時々、理由もなく虚しくなって鬱に近い状態になったりするのだが、 それは♂が持つ宿命のようなものかも知れないな。 紫陽花の葉の上でも何かが動いていた。 マメコガネ(豆黄金)である。 名前の通り、1センチ前後の小さいやつ。 こいつは花との共生関係ではないので「花と虫シリーズ」には入れられないが、これも出会いである。 共生どころか、葉っぱを食べまくるので紫陽花には困った存在なのである。 と、人間的に思うのであるが、本当に紫陽花が困っているのかどうか、定かではない。 植物にも自己防衛システムというのがあるらしい。 数年前の夏、遊びに来た若き友人からそのことを教わったことがある。 彼女はその頃、オックスフォードの大学院で植物の免疫の研究をしていたのだが、 彼女によると植物は自分の葉が虫に食われ始めると、その刺激を受けてある酵素を作り始めるという。それはその後虫が葉を食べても消化出来なくなる酵素なのだと。 そういえば、虫に葉っぱを食われてその植物が全滅するというのは見たことも聞いたこともないな。 ウイルスにやられ病気で駄目になるというのはあるが。松食い虫などは人間による環境のアンバランスが原因らしい。 ともあれ、 マメコガネは害虫のレッテルを貼られてはいるが、 善者、悪者の区別はなく、お互い繋がり合い支え合って存在し、無駄なものは一つとしてない、というのが自然界なんである。 しかし、我々人間はどうか。 金儲けや権力のために戦争を繰り返し、原爆や原発を作り、放射能をまき散らし、これでもかと自然を痛めつけ、増殖し続ける。地球という生き物にとって癌細胞のような人間たちだが、それでもやはり自然の一部なんである。 一体、何のために人間は生まれ存在するのか? 私とは何か? ・・・・・・・。 若い頃から時々、大真面目にそんなことを考えてみるが、その問いへの明解はある筈もなく、 ずっと問いのままなのである。 宇宙全体にとって地球が壊れ生物や人類が滅びることくらいとるに足らないことだろうし、それも自然の大きなサイクルの中のほんの小さな出来事に過ぎないのかも知れない。 明白なことは人間のために自然や宇宙があるのではないということだ。 なんだかな、ちっちゃなマメコガネから話は膨らんで、収拾がつかなくなっちまった。 とりとめもないので、続きはまたそのうち。
by gorosuke85
| 2011-07-29 10:25
| 花と虫たち
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Comments(2)
ご無沙汰です。
マメコガネの話し、改めてしみじみ読ませてもらいました。 いろいろ考えさせられます。
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Commented
by
gorosuke85 at 2013-08-07 00:45
ザブンさん、随分前のやつ読んでもらってありがとうです。なんかいろいろ考えんといかんことが多いね。特に最近は。
また話をしましょう。
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