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夏である。
と、いうことは海である。 友人の娘、未緒ちゃんが東京からやって来た。 このところ仕事が忙しかったらしく、こちらでエネルギーの充電をしたいという。 ということは、やはり海だろう。 彼女と我が三男坊、青(あお)、寺に居候して農作業を手伝ってくれている千春さんも誘って出かけた。 今年の初泳ぎである。 といっても輪島の海水浴場ではない。誰もいない磯である。 シュノーケルと足ヒレを付けて海に入る。 まだちょっと冷たいが、それが気持ちいい。 海の中を覗きながらゆっくりと海面を進む。 磯の海は泥や砂が少なく透明度は高い。 ワカメやホンダワラ、カジメ、いろんな海藻がゆったりと揺れている。 その間からキュウセンやカサゴの小さいやつが顔を出している。 暫く行くと、アジの稚魚の大群である。 群れの中を突き進んでも逃げようともしない。 小さな魚体が波に任せて揺れている。 向こうをボラの群れが気持ち良さそうに泳いでいく。 アオリイカの赤ちゃんを捜したが、見つからない。 少し沖に出たところ、浮き磯の根を探索する。 磯の表面は沢山の凹みが出来ていて、その窪んだところにムラサキウニが陣取り、その傍には、やはりいた、サザエである。 あちらこちらサザエが見える。 時折、デカイのが。こいつは頂こうか。 息を大きく吸い込んで、一気に潜る。 手にしたサザエを網袋に入れる。 今年の初サザエだ。 潜ってサザエを採っていると 穴ぼこの見えにくいところにアワビがくっ付いているのを発見する。 海面からでは決して見えないところ。 こいつも頂こう。 自転車のパンク修理に使う鉄ベラで剥がそうとするがなかなかやつも手強い。 鉄ベラが上手く使えないところに陣取っている。で、なかなか剥がれない。 そのうち、息が切れて、海面へ。 でも諦めない。 思い切り息を吸い込んで、再び、潜る。 今度は何とか引き剥がしに成功。 今年初のアワビだ。 そうして暫く浮き根の周りを潜り、来た道を戻る。 潜るのは気持ちいい。 肺一杯に空気を吸い込み、吐き出す。その繰り返し。 なんだか身体中に新しい酸素が行き渡り、溜まった老廃物が一気に吐き出される。 身体が内側から洗われるような爽快感である。 ゆっくりとバタ足で漕ぐ。 小魚の大群の中を進む。 海に身体を委ね、のびやかに自在に身体を伸ばす。 イルカにでもなったようである。 岩の穴ぼこの中にナマコがいた。 ゆっくりと動いている。 何度見ても面白い形である。 どちらが頭で、どちらが尻か分からない。 奇怪だが、どこか懐かしい。 そして、ワカメの根っこにまた変なやつがいた。 ウミウシだ。よく見るとアメフラシ。 ワカメを食べている。 こいつもヘンテコなやつ。二本の角を出し白の斑紋が美しい。 この白い斑紋が雨粒で、アメフラシというんだな。 ナマコもアメフラシも見れば見るほど、全くもって変なやつである。 何故こんなやつがこの世に存在するのか? 分かる筈がない。 分かっているのは彼らは我々人間よりも長く生きて来た大先輩ということだ。 何億年の歴史を生き抜いて来た大先輩を昨日今日の、ぽっと出の人間のたかだか1200グラムの脳みそで考えたところで土台無理がある。 反対に、ナマコやアメフラシは人間のことがよく解っているのかも知れないな。 一度聞いてみたいが、難しそうだ。 それにだ、存在の意味や価値が分かるものはたかだか人間たちが作ったものに過ぎないし、 もともと意味不明というのが「自然」というものなのだ。 我々人間も自然である。 だから、「私とは何か?」なんて考えても解りはしない。 もともと意味不明な存在なのだ。 しかし、考えずにはおれない。 考え過ぎて悩んだり苦しんだり。アホである。 ナマコやアメフラシはおそらく悩んでいないだろう。シンプルで楽そうだ。 しかし、我々は人間であり、ナマコにはなれない。 仏道修行してナマコになろうと努力している人たちはいるけれど。 考えるというのは人間特有の働きであり、生きることは考えることでもある。 ナマコがナマコを存分に生きているように、我々が人間として存分に生きるというのは、大いに悩み、大いに苦しむということに他ならぬ。 大いに考え、思い、悩み、苦しみ、それら丸ごとがキラキラと輝いているんである。 要するに我々人間は「考える存在」なんである。 海を眺めていると心が和らいでくる。 それは私が瀬戸内海の島で生まれ育ったからだろうか。 いや、それだけではないだろう。 海は万人にとっての故郷なんだ。
by gorosuke85
| 2011-07-21 11:05
| 人間たち
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Comments(6)
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by
chun
at 2011-07-21 12:54
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海はいいですねー
はやく遊びに行きたいです!!
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gorosuke85 at 2011-07-21 13:20
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ちかお
at 2011-07-21 14:03
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gorosuke85 at 2011-07-21 14:11
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Terra ari
at 2011-07-21 23:13
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海の中はほんと不思議な生き物でいっぱい!
なんでこんな形や色になるのだろう....。 にしても許せん! 娘の未緒ばかりなんでこんなにいい思いをできるのか....。 ほんとは私がヨロミに行って、海に潜って、心癒され、サザエとアワビとクロダイ食べたいのに.....。 望みかなわず、いまだ京都で壁塗りの日々。 しかし、この飛び込む若者達もまた、不思議な生き物ナリ。 江崎さん、ありがとう!
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gorosuke85 at 2011-07-22 09:08
山もそうだけど、海は得体の知れない奇怪で面白いものたちの坩堝です。生命で一杯です。その生命感がホッとさせてくれるのだと思います。あったかいと言うか。
未緒ちゃんが来るという話を聞いて、ひょっとして亜里さん正さんも一緒に来るんではないかと思っておりました。 ここでの海遊びは亜里さん正さんの真骨頂だと思います。 もう、二人の潜っている姿も嬉しそうな顔もリアルに浮かんできます。 残念でした。 まあ、仕事ですからね。仕方ありません。 テラも素敵なことになっているのでしょう。 いや、人間が一番不思議な生き物なんです。 このブログはとどのつまり人間は不思議だ、ということを言いたいのです。 そのうち、きっとおいで下さい。
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