このところ北陸は記録的な雪である。
先日一晩に70センチの新雪だったが、その後再びの強烈な寒波である。
2メートルの積雪は覚悟したが、今のところ1.5メートル。
だけど、山も家も雪に埋もれてまさしく北陸の冬である。
いつか一茶の雪の句の話を書いた覚えがあるが、この雪で再びそのことが思い浮かぶ。
「これがまあ 終の住処か 雪五尺」
雪が降ると美しく、その冬景色に感動するのだが
やがて積雪が1メートルを越え、1.5メートル(五尺)近くになると
その圧倒的な雪降りにぞっと身震いしてしまう。
感動なんてすっ飛んで、怖くなっちまうのだ。
一茶は晩年になって江戸の暮らしをやめて、ちゃんとした暮らしをしようと生まれ故郷の信州へと帰るのだが
いざ、帰ってみると村は1,5メートルの雪に埋もれていた。
嗚呼、ここで死ぬまで暮らすのだ、という詠嘆の句である。
一茶の「雪五尺」という言葉にはいいも悪いも丸ごとの意味がある。
ここ与呂見に移住し1.5メートルの積雪を経験しなかったらこの句を理解できなかっただろう。
ともあれ、数年ぶりの1.5メートルの雪である。
あたり一面、真っ白けっけ
美しく、楽しく、しんどく、そして怖い
雪いっぱいの冬
なんである。
死後戸部の窓から。
台所から。雪掻きをしないと窓ガラスが危ない。
我が家も雪に埋もれて来た。
山を下る道。
畑も雪原に。向うの鶏小屋も雪に埋もれている。
寺の庫裏への道。寺の庫裏は与呂見村の共有の場であり、大きい五右衛門風呂は当番が焚き、皆で使い回している。
寺の本堂と宿房。
庫裏の玄関。
庫裏の屋根。風呂の煙突と寺の犬、アキ。屋根と下の雪が繋がってしまった。
駐車場への道。右は倉庫だ。
本堂の裏と住職和樹さんの家。
除雪してもらった車道。
窯小屋もそろそろ雪掻きをしてやらないと。
寒さに弱いカンちゃんだが、小生が外に出る旅に着いて来る。元気に雪道を走るのだ。雪にはまって速く走れないが。
台所の窓が危ないので雪掻きを。汗だくになるが外での肉体仕事は爽快だ。