夏の海遊び、第二陣は上の息子・麦一家と仲間たちだ。
右から寺の長男・遼、麦の嫁・七瀬、麦、七瀬の妹・更乃そして後藤君だ。
後藤君を除きみんな与呂見で育った面々だ。
今、遼は東京で暮らし、麦たちもあちこち放浪し金沢にいる。更乃は別府の竹細工の学校で学んでいるところ。後藤君は大学を出たところ、あえて就活はせずに山小屋でバイトしながら人生を模索している。
彼らが能登の海に集まり、心ゆくまで遊んだ。
特に麦と遼は兄弟のように育ち、二人とも海が大好きだった。潜りを競い合い中学に入ると私をあっさり追い抜き10メートルは潜っていた。サザエなどは目もくれず、アワビや岩牡蠣を採っていた。
二人にとって能登の海は遊びの原点に違いなく、ガキの頃に戻ったように歓声上げて遊んでいた。
七瀬も出産後の子育てから久しぶりに解放されシュノーケリングの面白さを発見したこともあり、延々とやっていたし、更乃や後藤君もこの美しい海を存分に楽しんでいるようだった。
しかし、今回の海遊びの主役はなんといっても麦たちの長男・起(おき)だった。
なにを隠そう、彼は私の初孫なのだ。
といっても全くピンと来ないのだが、ジジの役割として少なくとも海遊びは仕込んでやらねばとは考えている。
起にとって初の海である。先ずは海に浸けて反応を見る。
案外大丈夫だった。いや喜んでいるように見える。
ふむ、海の男の素質あり。
しかし、彼にばかり関わっていられず、父親に返して早速カヤックを漕ぎ出した。
穏やかな海、空は高く青かった。魚も少しは釣れたか。
釣れた魚は夜、アクアパッツアにしてみんなに馳走した。
それにしても今日はいい海だった。
起よ、元気に育てよ。世界はお前のためにあるのだ!!
七瀬とツーショット。私が着ている開襟シャツは七瀬の手作りなんである。浴衣の生地が心地いい。